私が陥ったゲーム依存 対処法 発達障害との関係
私が陥ったゲーム依存症 対処法 発達障害との関係
私は今でもゲームが好きですし、ついついやりすぎてしまう事があります。けれども昔ほどゲームに依存することはなくなりました。
小学校中高学年がピークでした。私の依存症の症状としては以下の通りです。
- 暇な時間は常にゲームをしていたい欲求に駆られる。
- 常にゲームのことばかり考えてしまう。
- 長時間のゲームプレイ(休みの日は8時間以上ゲームをしてしまうなど)
だんだんと人間関係にも支障が・・・
当時、休みの日など、友達が家に遊びに来ていても、私だけゲームの方に夢中になってしまい、コミュニケーションが疎かになっていたことがありました。
周りの友達が家族ごっこをしようって言っても聞く耳を持たず、周りの友達が家族ごっこをする中、自分一人だけゲームの世界に溺れていました。
自分のこだわりを押し通し、協調性がない、アスペルガーの特性も出ていたのだと思います。
また、小学校中高学年の時だったので、アスペルガーの私は学校で孤立状態、それと同時にゲームに依存し始めたので、ストレスや自己肯定感の低下、不安なども関係があったのだと思います。
どうやって緩和されたか?
- 中学に入学し、部活を始めた。
- ゲーム以外に新しい楽しみが増えた。
ゲーム機を使ってゲームをする、のではなく、それに関連する絵を描く、と言う形でゲームとの付き合い方を少し変えてみました。
当時中学生になった私は美術部に入り、イラストを描くと言う新しい楽しみが増えました。
放課後ゲームに使っていた時間は部活の時間になり、必然的にゲームにふれる時間も減りました。
もちろん全くゲームをしなくなったわけではありません。人並み以上にゲームをしていたと思います。けれど、前ほど依存症のような症状は減りました。
ゲーム依存症の人にしてはいけないこと
- 無理矢理ゲームを取り上げる
- 本人を叱りつける、否定する
根拠のない根性論を押し付けてもいい事なんて一つもありません。むしろ悪化するだけです。
私が出した最善策
- ゲーム以外に楽しいことに目を向けさせる。
- 本人の精神状態を把握、ストレスを減らす。
発達障害者ではなく、定型発達者もゲーム依存になりますが、発達障害者はゲーム依存になりやすい事も知っておいてほしいです。
反復作業 システム化された世界を好む 人付き合いが苦手でゲームの世界のほうが心地よい。
衝動性からゲームを辞められない
両方共通して
過集中 不適応によるストレス
ゲーム依存になる理由は一人ひとり違います。ストレスかもしれない、発達障害かもしれない、環境かもしれない、原因をしっかり見極め、ゲームとの付き合い方を工夫してみると良いと思います。
高校生の時のスクールカウンセリングの話 (アスペルガーだと気づけなかった)
スクールカウンセリングでは発達障害に気づけなかった
私は高校生の時にスクールカウンセリングを受けたことがあります。
本当はこの時点でアスペルガーだと気付ければよかったのですが、気づくことができませんでした。
高校に入学したけれどうまく馴染めず、かなり不安感が強くなって家で泣いてしまい、今度こそ学校に行けなくなりそうだ、なんとかしなければと、スクールカウンセリングを受けることにしました。
私がスクールカウンセラーに話した内容
・小学生の時孤立した、よく孤立する
・保育園のトラウマで小学校低学年まで心因性頻尿になっていた
・人の目を気にしすぎる、うまくコミュニケーションがとれず、激しい緊張で挙動不審 になる
・友達をうまく作れない
・自信がなくオドオドしてしまう
・完璧主義になってしまう
など
私が受けたカウンセリング内容は認知行動療法でした。
自己肯定感が下がりマイナス思考なので認知の歪みを改善しよう!
認知の歪み(完璧主義、白黒思考、〜べき思考など)
つまり、極端な考えにならないように、考え方の幅を増やそう!というものでした。
それからスクールカウンセラーと一緒に認知行動療法のワークをしていくことにしました。
私のカウンセリングはこんな感じでした。一部紹介します
マイナス思考
自分は恥ずかしい存在、うまくコミュニケーションの取れないだめな人間だ
すぐに孤立する、誰にも好かれない
など
:
じゃあ認知の歪みを修正しましょう!
誰からも好かれる必要はない
うまくコミュニケーション取る必要はない
自分には他の人にはないいいところがある
など
スクールカウンセリングの感想
いや、分かるけど!それはそうかもしれなけど!なんか違う、もやもやする・・・
結果
あまり生きやすくなったとは感じられず、月1で半年以上続けたが結局意味を見いだせずカウンセリングを辞めることになりました。あるこだわりや思い込みから高校3年間不登校にはなりませんでしたが、いつ不登校になってもおかしくなかったです。もちろん過剰な義務感の強さなど、自分が極端な思考になっていたのも事実でした。今でもそれは気をつけているところです。しかし、なにか違うと感じていました。
そしてようやく5年後の今、アスペルガーだと診断されました。
うまく行かなかった原因は何か?
・アレキシサイミアで自分がどう思っているのか分からない、自分の気持ちが分からない
(だからうまくカウンセラーに説明できない)
・カウンセラーとの相性
(カウンセラーは得意な分野、詳しい分野、やり方なども人それぞれ違うため、たまたま合わなかった。)
・自分がうつ病、あがり症、対人不安障害だと思っていた
(アスペルガーという言葉も知らなかったしカウンセリングの中でも出てこなかった)
・アスペルガーの特性が不適応を起こしていたことに気づいていない
結果、アスペルガーの特性からくる不適応や失敗経験がマイナス思考を引き起こしていたのでした。
いくら認知行動療法でマイナス思考だけを改善しようとしても意味がなかったことに
今になって、アスペルガーだと診断されてようやく気づいたのです。
私の場合のアスペルガーの特性
・興味の範囲が狭い、雑談ができない
例えば、
アスペルガー特有の、自分の世界にこもり、興味のあるなしが激しい
私の場合、ゲームや漫画、本、考え事など、自分の世界にこもって生きているいるような人間でした。
普通の女子高生なら芸能人、アイドル、オシャレ、恋バナなどの話になるのですがあまり興味も知識もなく、話についていけないし、つまらなかった。
・空気が読めない
例えば
冗談が伝わりにくい。お世辞など嘘つくのが苦手。ノリが悪い。深く掘り下げる会話しかできず、なんでもマジレスしようとするため軽い雑談、集団での会話ができない。他人に無関心で自分から周りに話しかけようとしないなど・・・。
合わない環境
・グループワーク、発表やコミュニケーション重視の授業が多い
・進学校で体育会系、拘束時間も長いハードスケジュール
・女子高生達のノリについていけない
私は生活の中でも問題児とは無縁で、学校の先生からも、大人しく真面目でいい子、だからストレスが溜まっている、本音や愚痴など言ってうまくストレスを発散したらいいよ言われていました。
私も、ああ、そうなのかと思っていました。
しかし、そうじゃない、本当に困っているのはそこじゃない、本当はアスペルガーの特性からくる不適応と、必死にアスペルガー的な私を隠して否定し、押し殺し、普通の人間になろうとする過剰適応からくるストレスだったのです。
さらにアレキシサイミアも重なって自分が何を感じているか分からない、けど辛い、という状態になっていたのでした。
本当に何も分かっていない状態でした。
私の辛さの原因=アスペルガーの特性からくる不適応
そこから色々派生してうつやらパーソナリティ障害になっているというのが答えでした。
コミュニケーションを取れない劣等感、罪悪感、またはコミュニケーションのとり方が違う不安感、自分は他の人とはなにか違うと薄々感じてはいました、それから過剰に人の目を気にするように、激しい羞恥心に苛まれるようになっていきました。
罪悪感を償うように、劣等感や羞恥心を埋め合わせるように完璧主義へと走る・・・劣等感は強いのにプライドが高いという状態になっていました。
”マイナス思考だからその思考を修正しましょう” だけでは説明がつかない複雑な心理状態、自分の辛さの本質が分かっていませんでした。
実際私のように、うつ病や不安障害、パーソナリティ障害なんじゃないかと思っている人たちの中に、実は発達障害が根底に隠れている場合があるようです。特に女性は見落とされることが多いようです。
こういう見落としが無くなるためにも、もっと発達障害の理解が進めばいいなと感じています。
自己肯定感が落ちきってしまう前に、将来の生き方を考えるためにも、早期発見と早期対策が重要なのだと感じました。
自閉スペクトラム症のパニックについて(分かりづらいフリーズ型)
見落とされるフリーズ型のパニック
自閉スペクトラム症、発達障害の人達の癇癪、パニックは泣いたり暴れたりするイメージがありますが、私はそのようなことはありませんでした。
私の場合は固まってしまう ”フリーズ” と言う形で現れました。フリーズ、頭が真っ白になって思考停止。自分でコントロールするのはかなり難しいです。
泣いたり暴れたりすると周りから見たらすぐに分かるのに対し、フリーズは困っていても気づかれないことも多いです。私がパニックになったり困っていても、みんな口を揃えて「気づかなかった、分からなかった」と言います。
私は保育園に通っていましたが不安が強く、あることがきっかけで保育園にいる間だけ頻尿になっていました。動機と激しい恐怖に襲われパニックを起こすことがありました。
学生時代では、予想外に人に話しかけられる状態、発表などでいきなり当てられたり、意見を求められる状態になるとパニックになりました。
しかし学生時代以降ではどんなに動揺してもパニックを起こしても平然とするふりをしていました。周りの人たちは普通にできるのに、周りと同じことをしてるのになんでこんなに緊張しているのだろう。すぐにテンパる自分を情けない、恥ずかしいと思っていました。動揺しても必死で隠そうとしたり、けれどもフリーズしてしまうことを繰り返していました。うまく言葉が出ずに、パニックやフリーズを起こしていることを周りに見られることにまた激しい羞恥心を感じ、ますますパニックになるという負の無限ループを繰り返していました。
パニックに気づいている人もいるようでしたが、固まってしまうという分かりづらい現れ方をするため(必死で隠そうとしていたのもあるが)周りの人達は私のことを落ち着いている、堂々としている、と思っている人もいたようです。
実際小学生の時から不安が強かったため、軽い場面緘黙症もあったのだと思います。
この頃は気持ちの持ちよう、対人不安が原因なのだと思っていました。けれどもどうしても自分で自分をコントロールできないのが怖くて追い詰められていました。
気持ちの持ちようだと思って不安や緊張に強くなるための考え方をしようとして、そのための本を読んだり、瞑想や呼吸法なども試しましたが、効果はありませんでした。
しかしその後、予想外の事が苦手でパニックを起こしやすいというのは発達障害の特性の1つであるということを知りました、それにさらに対人不安などが重なっていたようでした。
発達障害でなくても、対人不安で緊張や不安が強いHSPなども予想外の事態にパニックになりやすいそうです。
パニックに対処する鍵は、環境と安心感です。パニックは起こす前に事前に防ぐことが大切です。
対策としてできることは
・本人が安心できる環境を整えること
・どういう状況でパニックになるのかを把握すること、パニックの原因を避ける工夫をすること。
・気持ちの持ちようでどうにかできる問題ではない、パニックになることを責めないこと
など
実際に自分が自閉スペクトラム症、アスペルガーだと診断されたことにより、パニックやフリーズを起こしてしまう原因が分かり、自分を責めることを止めました。
正しい自己理解は発達障害の人達にとって、少しでも人生が楽になる、いい方向に向かう救いとなります。
女性の発達障害は男性に比べて不安が強い傾向があると言われています。不安が強いことを責めないでください。
一度パニックになると抑えるのは難しいので、いかに事前に防げるかなどの工夫が必要です。